コーヒーの生産国ってどんなところでしょうか?


世界地図を広げ、コーヒーを栽培している国と地域にしるしをつけると、「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を挟む南北25度内に集中します。

コーヒーベルト

コーヒーを栽培しているエリアは、その原産地に地理的な特徴が似ています。
・多くの日照
・降雨量が1,000mm〜2,000mm
・海抜1,200m〜2,000mの高地
・年間平均気温が20℃前後
・霜が降りない
・水はけのよい土壌

赤道付近であるため一年中日当たりが良く、標高が高いため涼しく、霜が降りるほど寒くもなく、乾燥しているわけでもない。植物の成長に最適な環境であるだけでなく、人にとっても快適な環境といえるのではないでしょうか。

 

エチオピア連邦民主共和国

国土全体(面積約110万km²)が標高2,000mを超える高原地帯で、コーヒーの産地は北西から西南部にかけてのアビシニア高原、東部のハラー高原に大別されます。アビシニアにあるコーヒー発祥地カファ地方の内陸的気候と東部のハラー地方とでは雨量や風、土壌などが異なります。 近年、外国資本により農園の整備が進んでいますが、山や庭でとれたコーヒーを収穫して出荷する農家もまだ多く、生産量は決して多くありません。
 

インドネシア共和国

東南アジア南部の国で、赤道の南北に広がる約13,600の島々によって構成される群島国家です。人口は2億3,000万人を超える世界第4位の規模です。インドネシア全体から見ると零細な小規模農園が全農園数の約95%で、残りの数%の大規模農園は民営と国営が同数を占めます。19世紀にさび病と言う伝染病で一度は壊滅状態になり、病害虫に強いロブスタ種(全生産量の90%)へ植え替えがすすめられました。標高1,000m以上の高地では、大粒の高級アラビカ種(全生産量の10%)が栽培されています。また日本と同じく地震大国で、頻繁に地震の被害に遭い、コーヒーの生産・流通にも影響が出ることがあります。
 

ベトナム社会主義共和国

東南アジアのインドシナ半島に位置し、細いS字型の国で、南北に1,650km、東西600kmにわたって長く伸びています。東西の幅は最も狭い部分ではわずか50kmしかなく、日本と同様に細長い国土の形状です。 国土面積は日本よりやや狭い33万km²ですが、いつの間にかコーヒー生産量は世界第二位となっています。コーヒーの栽培地域の土は、ヒマラヤ山脈から流れる河川がもたらした肥沃な素晴らしい赤土です。元々、北部の紅河デルタと南部のメコンデルタは水田水稲作地帯であり、生産性も高く国の重要な穀倉地帯を形成していることを考えると、今後も生産量を増やす可能性があります。 栽培されるコーヒーの大部分がロブスタ種で、2000年にはインドネシアを抜いて世界最大のロブスターコーヒー生産国になっています。
 

メキシコ合衆国

メソアメリカ文明が繁栄した地域として知られるメキシコは、北はアメリカ、南はグァテマラとベリーズに接し、西は大西洋、東はカリブ海に面しています。北部は乾燥地帯、南部は高温多湿ですが、国土の大部分が標高1,000mを超えるため、標高によっても複雑に気候に違いが現れます。高原地帯は温帯に近い気候です。コーヒーの栽培は、南部のグァテマラに近い、熱帯から温帯の標高の高い高原地域で行われています。コーヒー農園は小規模なところが多く、メキシコ原住民族が数多く生産に従事しています。
 

グァテマラ共和国

グァテマラは世界遺産にも登録されている「ティカル国立公園」や「キリグアの遺跡公園と遺跡群」などマヤの遺跡で知られています。中米北部でメキシコの南に位置し、東はベリーズ、南はホンジュラスとエルサルバドルに接しています。国土は70%が高原で、火山と地震帯が多く、高地の温暖な気候から海岸地帯の熱帯性気候まで変化に富みます。コーヒー農園も火山の中腹に多くみられます。火山灰質の肥沃な土壌が品質の高い風味豊かなコーヒーを生み出す理想的な環境を作り出しています。したがって収穫は人の手により、完熟実のみを丹念に収穫し、ウォッシュド(水洗式)で精製されています。
 

ホンジュラス共和国

ホンジュラスは中米地峡の中央部に位置し、基本的に熱帯気候です。北のカリブ海側には平地が、西はグァテマラ、南西はエルサルバドル、南東はニカラグアに接し、そして南には太平洋に沿って北西から南東に向かって走る山岳地帯が広がっています。この2,000m級の山脈沿いにコーヒー産地が集中しています。国土の80%弱を占める山岳地帯、特に国土主要部の標高1,000m〜1,500mの高原地域では常春に近い気候になっており、コーヒー栽培には最適の環境を備えています。ホンジュラス国内にもユネスコの世界文化遺産リストに登録されたマヤの遺産が存在します。
 

ブラジル連邦共和国

ブラジルは南米大陸中央にの北東部に位置し、南米の半分近くを占める広大な土地を有しています。大部分は熱帯に属し、高原地帯は亜熱帯、南部のわずかな地域が温帯に属しています。 18世紀初頭にフランス領ギアナから、密かにコーヒーの種と苗木がブラジルへ持ち込まれました。コーヒーの生産は、南東部のパラナ州、ミナスジェライス州、サンパウロ州を中心に行われてきました。この地域は「テラ・ローシャ」と呼ばれる火山岩が風化した肥沃な赤土の土壌で、気候もコーヒーに適していました。近年、南部で霜害が多発したため、栽培地域は北に異動し、ミナスジェライス州が中心となっています。ブラジルは世界No.1のコーヒー生産国です。その量は世界の総生産量のおよそ3割を占めています。ブラジルのコーヒー農園は広大なところが多く、一つの農園が他の一国の生産量を上回る所もあります。 今からおよそ100年前にブラジルへ移住した日系人の苦労が、今のコーヒー大国を作り上げたことも知っておきたい史実です。
 

コロンビア共和国

南米大陸の北西部で赤道上に位置し、北はカリブ海、西は大西洋に面しています。基本的には熱帯性の気候ですが地形の高低差が激しく、亜熱帯、温帯、寒帯と様々な気象条件が混在した国です。 コーヒーが栽培されているのは、標高1,000m〜2,000mの比較的温暖な地域で、コーヒーの育成に理想的な地域が選ばれています。 多くの人がコーヒー生産に従事していますが、それは農園が山岳の急斜面にあり、作業の機械化が困難であることによります。インフラ整備の停滞のため、コーヒーの運搬にはラバが使われることもあります。 18世紀後半から19世紀前半にかけての間にコーヒーの栽培が開始され、今日ではコーヒーを抜きにはこの国の経済は語れないほどの生産量になりました。 数年前までブラジルに次ぐ世界第二位の生産国であったものの、ベトナムの台頭により三位に後退しています(年によってはインドネシアが三位のこともあります)。南米ではブラジルに次いで多い。
 

ペルー共和国

南米大陸の西部、北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西は太平洋に面しています。南北に広がる国土は面積が日本の3.4倍ほどです。 気候としては基本的には熱帯ですが、標高の差や南北の差によって各地域で大きな違いがあります。土壌が肥沃で、アンデス山脈の雪解け水や熱帯地方の豊富な雨量、大きな寒暖差など、良質なコーヒーを栽培するには最適な条件が整っています。コーヒーが栽培されているのは標高800m〜1,500mの範囲です。 「マチュ・ピチュの歴史保護区」や「ナスカの地上絵」などインカ帝国をはじめ、かつての南米文明の中心地として知られています。

世界の国別コーヒー生産量(2014)

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